「人間の記録」は、政治家・実業家から芸術家・学者・女優・棋士など教科書に取り上げられることの少ない方まで幅広い人々の自伝を収録しています。時代は、明治から、大正・昭和をはじめとして、現在話題の人物までを網羅しています。中学・高校生から大人まで、世代を超えて深い感動と共感を呼んでいる大反響の大河シリーズです。
 
巻数
顔写真
書名と出身地
内容
1
田中正造
1841〜1913
栃木県
「田中正造昔話」 足尾鉱毒事件に生涯を捧げた明治期の政治家、社会運動家。自由民権運動にも参加。明治天皇に直訴したことは有名。
2
嘉納治五郎
1860〜1938
兵庫県
「私の生涯と柔道」 「柔道」を確立し、世界にまで広めた講道館の創始者。東京高等師範学校の校長を27年にわたり務めた教育者でもある。
3
鳩山春子
1861〜1938
長野県
「我が自叙伝」 共立女子学園などを創立した教育者。長男一郎を首相に、次男秀夫を帝大教授に育て、良妻賢母主義の代表として知られる。
4
牧野富太郎
1862〜1957
高知県
「牧野富太郎自叙伝」 小学校中退後、独学で植物学を研究し、日本の植物の分類に先駆的な役割を果たした植物分類学者。
5
志賀潔
1871〜1957
宮城県
「或る細菌学者の回想」 赤痢菌の発見など伝染病研究に大きな功績のある細菌学者。化学療法の先駆者としても知られる。
6
金田一京助
1882〜1971
岩手県
「私の歩いてきた道」 アイヌ語、アイヌ文学をはじめて体系的に研究した言語学者。日本語研究や民俗学にも影響を及ぼした。
7
重光葵
1887〜1957
大分県
「外交回想録」 降伏文書に調印した第2次世界大戦時の外相。外交官として満州事変などの事態収拾に奔走したが、軍の圧力に抗せなかった。
8
神近市子
1888〜1989
長崎県
「神近市子自伝」 戦後は社会党の議員も務めた婦人運動家、政治家。著書、翻訳など多数。大杉栄を刺した日陰茶屋事件は有名。
9
矢内原忠雄
1893〜1961
愛媛県
「私の歩んできた道」 「植民地及植民政策」など多くの大著がある経済学者。1951年より東大総長。ポポロ事件では、大学の自治を守ろうと奮闘。
10
松下幸之助
1894〜1989
和歌山県
「私の行き方考え方」 松下電気産業の創始者。丁稚奉公よりはじめ、のちには自ら会社を設立、一大企業に育て上げ、「経営の神様」と呼ばれた。