「人間の記録」は、政治家・実業家から芸術家・学者・女優・棋士など教科書に取り上げられることの少ない方まで幅広い人々の自伝を収録しています。時代は、明治から、大正・昭和をはじめとして、現在話題の人物までを網羅しています。中学・高校生から大人まで、世代を超えて深い感動と共感を呼んでいる大反響の大河シリーズです。
 
巻数
顔写真
書名と出身地
内容
151
新島襄
1843〜1890
東京都
「わが人生」 宗教家・教育家。欧米の教育事情を視察した後、キリスト教主義の教育めざし京都に同志社英学校(現同志社大学)を創設する。
152
天野貞祐
1884〜1980
神奈川県
「わたしの生涯から」 哲学者・教育家。吉田茂内閣の文相、獨協大学長などをつとめる。カント哲学に関する著作も多く、当時の学生の思想形成に影響を及ぼした。
153
早乙女勝元
1932〜
東京都
「炎の夜の
  隅田川レクイエム」
作家。自らの戦争体験を語り継ぐため「東京空襲を記録する会」の結成に尽力。多くの著作で反戦、平和を訴え続けている。
154
石坂洋次郎
1900〜1986
青森県
「わが半生の記」 作家。郷里青森県などでの教職時代に『若い人』、『麦死なず』で文壇に認められる。『青い山脈』『石中先生行状記』で国民的人気を得た。
155
井上靖
1907〜1991
北海道
「わが一期一会」 作家。『闘牛』で芥川賞受賞。中間小説とよばれる物語性豊かな作品や『天平の甍』をはじめとする歴史小説で人気を博した。
156
草野心平
1903〜1988
福島県
「わが青春の記」 詩人。中国の嶺南大学在学中に雑誌「銅鑼」を創刊。帰国後、詩集「第百階級」や「定本蛙」などで広く「蛙の詩人」として親しまれている。
157
木村義雄
1905〜1986
東京都
「将棋一代」 将棋棋士。関根金次郎十三世名人に入門。入門後10年で八段に昇りつめた。1938年に名人位を獲得。引退後、十四世名人を襲位。
158
遠藤実
1932〜
東京都
「夢追い人」 作曲家。新潟から上京後、流しの演歌師をしながら独学で作曲活動をおこなう。代表作に「高校三年生」「星影のワルツ」「北国の春」など。
159
水の江瀧子
1915〜
北海道
「ひまわり婆っちゃま」 女優・プロデューサー。東京松竹楽劇部(松竹歌劇団の前身)で男装の麗人として活躍。戦後は日活プロデューサーとなり石原裕次郎らをそだてた。
160
花田春兆
1925〜
大阪府
「いくつになったら
 歩けるの」
俳人。脳性マヒにより障害があり、車椅子の生活をおくる。戦後、雑誌「しののめ」を創刊し編集にあたる。著書に『日本文学のなかの障害者像』等。