「作家の自伝」シリーズは、明治から現代にいたる作家の自伝および自伝的作品による他に例を見ない新しいシリーズです。小説・詩・俳句といったジャンルの枠を取り払い、自伝文学として構成しています。また、収録作品との関連を踏まえた詳細な年譜と、第一線の研究者評論家による解説を附しています。現在のラインナップは全部で110巻です。好きな作家やあなたの出身地の作家から、ぜひ手にとってみてください。
       
巻数
顔写真
書名
作家の
出身地
内容
編・解説
61
柳田国男
兵庫県
夕ぐれに眼のさめし時/さゝやかなる昔〔抄〕
自然主義批判によって文壇に背を向け、民俗学の道に進んだ経緯
岡谷公二
62
三木露風
兵庫県
我が歩める道/夏姫/白き手の猟人/幻の田園/良心/蘆間の幻影/信仰の曙/他 中島洋一
63
有島武郎
東京
文京区
私の父と母/草の葉〔抄〕/惜しみなく愛は奪う/宣言一つ/書簡(遺書)/他 石丸晶子
64
葛西善蔵
青森県
書簡/哀しき父/子をつれて/浮浪/蠢く者/湖畔手記/酔狂者の独白/他 榎本隆司
65
広津和郎
東京
牛込区
年月のあしおと〔抄〕/続 年月のあしおと〔抄〕
生い立ちから父との関係、近代文学を彩る作家たちとの交流
紅野謙介
66
吉屋信子
新潟県
祖先は祖先、私は私/幼き日のクリスマス/廿一年前/詩集遍歴/たそがれの絵/母/他 松本鶴雄
67
中野重治
福井県
梨の花〔抄〕/雨の降る品川駅/わが文学的自伝/書簡/日記/他 杉野要吉
68
徳永 直
熊本県
妻よねむれ/文学的自叙伝/一つの時期
「一つの時期」では、「太陽のない街」の素材となった大争議を描く
浦西和彦
69
伊東静雄
長崎県
詩集 わがひとに与ふる哀歌/詩集 反響〔抄〕/小さい手帖から/日記/書簡/他  久米依子
70
檀 一雄
山梨県
母の手/青春放浪/不思議なデビュー/父子来迎/他
自伝的作品と目されるエッセイ・小説を編年体で収録
野原一夫