「作家の自伝」シリーズは、明治から現代にいたる作家の自伝および自伝的作品による他に例を見ない新しいシリーズです。小説・詩・俳句といったジャンルの枠を取り払い、自伝文学として構成しています。また、収録作品との関連を踏まえた詳細な年譜と、第一線の研究者評論家による解説を附しています。現在のラインナップは全部で110巻です。好きな作家やあなたの出身地の作家から、ぜひ手にとってみてください。
       
巻数
顔写真
書名
作家の
出身地
内容
編・解説
41
泉 鏡花
石川県
幼い頃の記憶/湯島の境内/紅葉先生逝去前十五分/他
三百余篇の作品群から自伝的傾向の強い作品を選択
村松友視
42
島崎藤村
長野県
幼き日/『海へ』第一章/浅間の麓/ルウソウの『懺悔』中に見出したる自己/他 瓜生清
43
石川啄木
岩手県
渋民日記〔抄〕/明治四十丁未歳日記〔抄〕/一握の砂〔抄〕/悲しき玩具〔抄〕/他 上田博
44
野上弥生子
大分県
縁/七夕さま/明月/芥川さんに死を勧めた話/ふるさと〔抄〕/他
生い立ちから晩年の軽井沢生活までの生涯
助川徳是
45
中里介山
東京
羽村市
わが立処/哀々父母/百姓弥之助の話〔抄〕/余は大衆作家にあらず/他 松本健一
46
宮本百合子
東京
文京区
行方不明の処女作/私の青春時代/一つの出来事/広場/一九三二年の春/風知草 澤田章子
47
萩原朔太郎
群馬県
萩原朔太郎自伝/僕の孤独癖について/永遠の退屈
象徴的詩風により口語自由詩を完成させた朔太郎の生涯
國生雅子
48
山本有三
栃木県
「酒中日記」を見て/作家の面目を立てよ/「文化の日」が決まるまで/他 今村忠純
49
横光利一
福島県
父/火/姉弟/愛巻/春は馬車に乗って/欧洲紀行〔抄〕/夜の靴 栗坪良樹
50
梶井基次郎
大阪府
檸檬/城のある町にて/冬の日/冬の蝿/のんきな患者/他
「檸檬」などの代表作と、日記・書簡で生涯を辿る録
鈴木貞美