「作家の自伝」シリーズは、明治から現代にいたる作家の自伝および自伝的作品による他に例を見ない新しいシリーズです。小説・詩・俳句といったジャンルの枠を取り払い、自伝文学として構成しています。また、収録作品との関連を踏まえた詳細な年譜と、第一線の研究者評論家による解説を附しています。現在のラインナップは全部で110巻です。好きな作家やあなたの出身地の作家から、ぜひ手にとってみてください。
       
巻数
顔写真
書名
作家の
出身地
内容
編・解説
1
二葉亭四迷
東京
市ヶ谷
余が言文一致の由来/私は懐疑派だ/予が半生の懺悔/平凡 他

畑 有三

2
森 鴎外
島根県
ヰタ・セクスリアス/妄想/混沌/空車 他
軍医と文学者の二律背反を生きた「石見人」森林太郎の生涯   
長谷川泉
3
与謝野晶子
大阪府
明るみへ(全21章)『みだれ髪』によって華々しく歌壇に登場して世人を瞠目させた晶子の自伝的長編小説 逸見久美
4
永井荷風
東京
小石川
荷風思出草/書かでもの記/十六七の頃/十九の秋/夏の町 高橋俊夫
5
正宗白鳥
岡山県
文壇的自叙伝/文壇五十年/回顧録
早稲田に学び、読売新聞社記者をへて作家生活に入った白鳥の回想
中島河太郎
6
高浜虚子
愛媛県
俳句の五十年/柿二つ〔抄〕/書簡(正岡子規・長塚節・他宛) 松井利彦
7
武者小路実篤
東京
麹町
自分の歩いた道(わが家・「白樺」への道・他)/思い出の人々(文学への開眼・トルストイとマーテルリンク・他) 遠藤 祐
8
平塚らいてう
東京
麹町
わたくしの歩いた道(私の生い立ち・学窓の思い出・『青踏』創刊のころ・青踏社の解散と新婦人協会・他) 岩見照代 
9
高村光太郎
東京
下谷
暗愚小伝─詩と回想─(暗愚小伝・木彫師の家=回想録・他 青銅時代=わたくしの青銅時代 遍歴の日・他) 北川太一
10
菊池寛
香川県
半自叙伝/私の初恋物語・偶像/多難なりしわが学生時代/わが母を語る/他 浅井清