「作家の自伝」シリーズは、明治から現代にいたる作家の自伝および自伝的作品による他に例を見ない新しいシリーズです。小説・詩・俳句といったジャンルの枠を取り払い、自伝文学として構成しています。また、収録作品との関連を踏まえた詳細な年譜と、第一線の研究者評論家による解説を附しています。現在のラインナップは全部で110巻です。好きな作家やあなたの出身地の作家から、ぜひ手にとってみてください。
       
巻数
顔写真
書名
作家の
出身地
内容
編・解説
51
小林多喜二
秋田県
年譜/同志田口の感傷/転形期の人々〔抄〕/「一九二八年三月十五日」/他 小笠原克
52
堀 辰雄
東京
麹町
向島/幼年時代/花を持てる女/ルウベンスの偽画/風立ちぬ/大和路・信濃路 竹内清己
53
坂口安吾
新潟県
処女作前後の想い出/二十七歳/僕はもう治っている/人の子の親となりて/他 村上護
54
中原中也
山口県
一つの境涯/金沢の思い出/耕二のこと/亡弟/山羊の歌〔抄〕/他 吉田熈生
55
壷井 栄
香川県
暦/プロ文士の妻の日記/風
全作品中最初に活字になった「プロ文士の妻の日記」他を収録
鷺 只雄
56
岡本かの子
東京
赤坂
わが娘時代/病衣を脱ぎて/母子叙情〔抄〕/かの女の朝/他 岡本太朗の母であった、かの子の生涯 宮内淳子
57
火野葦平
福岡県
思春期/大陸通信/遺書(ヘルス・メモ)
戦争作家・芥川賞作家として文壇に登場した火野の隠された真実。
川津 誠
58
椎名麟三
兵庫県
我が心の自叙伝/自由の彼方で/回想/わが文学、わが昭和史〔抄〕
自由を求め続けた麟三の対談など  
斎藤末弘
59
大岡昇平
東京
牛込区
少年〔抄〕/歩哨の眼について/再会/わが文学に於ける意識と無意識 富岡幸一郎
60
島尾敏雄
神奈川県
魚雷艇学生〔抄〕/出発は遂に訪れず/死の棘〔抄〕
人間島尾敏雄の変貌の過程が見えてくる。
遠丸 立