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きしのあかしや
木下杢太郎随筆


木下杢太郎 著 上田 博 編 
A5判・上製・298頁
本体:3,000円+税
ISBN4-8205-5645-2
2002年4月刊

木下杢太郎の随想集6冊より作品を精選収録したオリジナル版。人や花鳥風月を描いた精錬度の高い文章は、読者に臨場感を与え、本を〈見る〉愉しみも体験させる。巻末に各随想集の目次・序を付す。
鮎川信夫研究
精神の架橋


宮崎真素美 著
A5判・上製・490頁
本体:5,800円+税
ISBN4-8205-5728-9
2002年7月刊

初期から昭和30年に至る詩篇の変遷を追い,時代相、周辺詩人、また内外文学の受容の様態から、第二次世界大戦による精神の分断をきびしく拒んだ詩精神の在処を探求する。巻末「資料篇」には主要作品の校異、書簡紹介をふくむ。

三島文学の原型
始原・根茎隠喩・構造


テレングト・アイトル(艾特) 著 
A5判・上製・424頁
本体:6,400円+税
ISBN4-8205-6619-9
2002年9月刊

三島文学の作品群を物語論・隠喩の理論から分析し、「原型」「深層」「根茎隠喩(ルートメタファー)」の世界を解明。三島の初期小説をテクスト分析し、作品研究の新しい到達点を示す意欲的研究。

痛き夢の行方 伊東静雄論

田中俊廣 著 
A5判・上製・260頁
本体:4,800円+税
ISBN4-8205-8768-4
2003年2月刊

伊東静雄の詩業と生涯を概観・総括し、初期から後期までの発想の推移を正しく位置づけ、分析と鑑賞を精細に展開することによって、作品の新しい魅力を発見する。
評伝 霜田史光

竹長吉正 著 
A5判・上製・274頁
本体:4,800円+税
ISBN4-8205-7999-1
2003年9月

野口雨情らと共に、日本の歌謡曲の基となる「民謡詩」を提唱した詩人・霜田史光。詩人・童話作家・大衆小説家と多様な顔を持つ霜田の生涯と作品を検証し、その価値を再評価する。
平安文人の思想と信仰

中尾正己 著
A5判・上製・204頁
本体:3,000円+税
ISBN4-8205-8022-1
2003年10月刊

老荘哲学、漢詩文、顕密仏教から浄土信仰へいたる、平安文人の思想・信仰がいかに形成されたか。菅原道真、日本往生極楽記、法華験記等を軸に据え、鎌倉仏教として開花した平安期の宿業観、末法思想のダイナミックな展開を探る。                                 
イヴリン・ウォー 
『一握の塵』のテクスト間相互関連性


山田麻里 著
A5判・上製・190頁
本体:3,200円+税
ISBN4-8205-8931-8
2004年2月刊

ディケンズの風刺、T.S.エリオットのブラック・ユーモア、マロリーのもつ郷愁、そして『失われた時を求めて』……。ウォーの作品のなかに静かに響く、豊穣なる先行テクストを読み解く気鋭の論考。イヴリン・ウォー理解に欠かせない一冊。 
日本近代文学とシェイクスピア

水崎野里子 著 
A5判・並製・138頁
本体:2,600円+税
ISBN4-8205-8833-8
2003年7月刊

明治以降から現在までの日本におけるシェイクスピア受容を坪内逍遙・太宰治・蜷川幸雄など 著名な文学者、劇作家を挙げながら独自の視点で描いた一冊。2002年度日本のシェイクスピア劇上演の記録も付した。
考証論究 近現代文学

山本 洋 著
A5判・上製・262頁
本体:3,200円+税
ISBN4-8205-8771-4
2004年11月刊

樋口一葉『十三夜』論、室生犀星の「西洋女優論」をはじめ、 著者が1976-94年に発表した泉鏡花、萩原朔太郎、横光利一、室生犀星、石川達三らについての主要研究論文8本を時代順に収録。
ジェンダーの驚き
シェイクスピアとジェンダー


浜名恵美 著
A5判・上製・338頁
本体:3,600円+税
ISBN4-8205-8772-2
2004年11月刊

ジェンダーは驚きとして作用する!ジェンダー研究と驚異研究を接合し、この独自の観点から、本書はシェイクスピアの作品と近代初期イングランド文化を新たに解明している。処女女王エリザベス、ダーク・レイディ、ギャニミード、オフィーリア、クレオパトラ……の驚きとは?。
ラブホリック シェイクスピア
愛の軌跡


谷川二郎 著
A5判・上製・340頁
本体:4,800円+税
ISBN4-8205-9297-1
2005年3月刊

シェイクスピアのドラマと詩の世界の幹流を成す「愛」(エロス)の主題の展開を、男と女及び男対女というジェンダー間の関係で追う。独立した作品論に依拠しながら、「愛」の視点から一つのシェイクスピアの全体像構築を試みる意欲作。
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