戦後日本社会階層調査研究資料集
―1975年・1985年 SSM調査報告書―
盛山和夫 監修
富永健一・直井優 編集協力
全5巻・別冊2・B5判・上製・総約2,000頁
本体:98,000円+税
978-4-284-50021-0 NDC 361.8
2007年 5月刊

〈底本〉
●『社会階層と社会移動(1975年SSM全国調査報告)』(全1巻)
●『1985年社会階層と社会移動全国調査報告書』(全4巻)
●『1975・1985年SSM調査コード・ブック/基礎集計表』(全4巻)

〈本資料について〉

●本資料『戦後日本社会階層調査研究資料集』は、日本における社会階層研究の代表的調査「社会階層と社会移動全国調査」(SSM調査)、第3回(1975年)、第4回(1985年)の調査報告書を完全復刻したものである。

〈それぞれの調査の特徴〉

●1975年調査は、富永健一を研究代表者として実施され、「中意識の増加」や「社会移動の拡大」など、55年調査時からの階層変化をあざやかに示して大きな注目を浴びた調査である。

●1985年調査は、75年調査にも参加した直井優を研究者代表として実施され、女性を調査対象に加えるという階層研究史上の画期的な革新を加えた調査である。


〈各巻構成〉

第1巻 社会階層と社会移動

まえがき

T 調査研究へのスタート
第1章 社会階層・社会移動問題へのアプローチ(富永健一)
第2章 標本設計(安藤文四郎)
第3章 標本調査の精度(鈴木達三)

U 社会階層と社会移動
第4章 社会階層と社会移動の趨勢分析 1955−1975年(富永健一)
第5章 社会的不平等と機会均等の趨勢分析 1955−1975年(今田高俊)
第6章 階層的地位形成過程の分析(富永健一・安藤文四郎)
第7章 現代日本の階層構造 −地位の一貫性と非一貫性−(今田高俊・原 純輔)
第8章 職業経歴の分析(原 純輔)
第9章 階層と移動の地域間比較(塚原修一・小林淳一)

V 職業の社会的評価
第10章 職業の社会的評価の分析−職業威信スコアの検討−(直井 優・鈴木達三)
第11章 職業の魅力(岡本英雄・原 純輔)
第12章 職業の分類と尺度(直井 優)

W 社会階層と意識
第13章 階層意識と階級意識(直井道子)
第14章 政党支持と階層構造の地域差(飽戸 弘)
第15章 政党支持とその変化の分析 −現在の支持政党の規定要因と世代間および世代内変化の特徴−(広瀬弘忠)
第16章 職業アスピレーションと職業達成(中山慶子)

X 教育と社会移動
第17章 教育アスピレーション(小島秀夫)
第18章 学歴移動の構造とその変動 −高学歴化のメカニズムをさぐる−(今田幸子)
第19章 社会的地位形成過程における教育の役割(藤田英典)


第2巻 社会階層の構造と過程

序文(盛山和夫)

第一部
1.社会階層と移動の趨勢 (盛山和夫・都築一治・佐藤嘉倫)
2.社会移動の傾向分析(小島秀夫)
3.現代日本の階層構造の変化と教育(直井 優)
4.経済的不平等と地位達成(鹿又伸夫)
5.現代日本社会の社会諸階級 −階級所属の決定と政党支持を中心に−(橋本健二)
6.社会階層と移動における地域の役割 −1985年SSM調査の場合−(塚原修一・小林淳一・野呂芳明)
7.階層内婚についての基礎分析(山本 努)
8.SSM調査データのコウホート分析(中村 隆)

第二部
9.地域間移動と社会的地位達成(野呂芳明)
10.職歴移動の分析(盛山和夫)
11.労働市場と職歴移動(都築一治)
12.労働市場における自営業の位置と誕生権経済(白倉幸男・岩本健良)
13.管理職参入メカニズムのコーホート分析(佐藤嘉倫)


第3巻 階層意識の動態

1.階層意識研究の課題と方法(原 純輔)

第一部
2.社会的地位と階層帰属意識(友枝敏雄)
3.日本経済の変動と「中」意識 −成長説と平等説の検討−(間々田孝夫)
4.「階層帰属意識」の規定要因−その時間的な変化と国際比較の視点から−(坂元慶行)
5.階層イメージの形成と階層帰属意識(高坂健次)
6.階層構造認知と階層帰属意識(宮野 勝)
7.地位の多元化と階級帰属意識 −地位の非一貫性と準拠集団の異質性−(三隅一人)

第二部
8.現代社会の評価 −不公平感の構造と形成過程−(海野道郎)
9.不公平感の発生と社会階層(斎藤友里子)
10.社会階層と価値志向 −ライフスタイルにおける階層志向と私生活志向−(片瀬一男)
11.職業階層と権威主義的価値意識(直井道子)
12.階層クラスターと政治文化(徳安 彰)
13.社会階層と政治意識(原 純輔)
14.友人交際からみた社会階層(小林淳一・鹿又伸夫・塚原修一)


第4巻 教育と社会移動

1.教育と社会移動研究の課題(菊池城司)

第一部
2.高学歴化の社会的基盤(菊池城司)
3.教育機会へのアクセスに関する趨勢分析(尾嶋史章)
4.三世代学歴移動の構造(片岡栄美)
5.社会階層と教育の機会 −1955年−1985年の趨勢−(近藤博之)
6.学歴の連関分析(菊池城司)

第二部
7.階層形成に果す教育の役割(志水宏吉)
8.親の教育価値と階層(池田 寛)
9.女子における学校利用層の分析 −新しい学校利用層としての専門学校卒を中心として−(浜名 篤)
10.女性の教育経歴とライフ・コース(岩井八郎)
11.労働市場のセグメンテーションと社会的・教育的トラッキング(藤田英典)


第5巻 女性と社会階層

序文(岡本英雄)

1.女性の社会的地位の構造 (平田周一)
2.女性の世代間移動(今田幸子)
3.女性の職業経歴(岡本英雄)
4.女性の教育と職業におけるアスピレーションと達成(岩永雅也)
5.配偶者選択における職業連関(渡辺秀樹)
6.女性の余暇行動における階層分化の分析(谷口吉光)
7.主婦の職業威信の測定と分析(肥和野佳子)
8.女性の階層帰属意識−女性の地位の借用モデルと独立モデル−(直井道子)
9.女性の階級分析 −家族と連接化する階級所属−(橋本健二)
〈付録〉調査表/男性A/男性B/女性

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