戦後農村問題資料集 I
農村青年通信講座

笹川孝一 解説
A5判・上製
全11巻・別冊1
揃本体:300,000円+税
NDC 611

第1回配本 全5巻
第1号〜第48号(昭和23年4月〜昭和27年12月)
本体:140,000円+税
978-4-284-40067-1
2007年5月刊

第2回配本 全6巻・別冊1
第49号〜第122号(昭和28年1月〜昭和34年5月)
本体:160,000円+税
978-4-284-40073-2
2008年5月刊行予定

〈底本〉
『農村青年通信講座』
(第1号〜第122号 昭和23年4月〜昭和34年5月 農村文化協会長野県支部)


〈特色〉

●戦後、長野県の農村青年学習用テキストとして創刊された『農村青年通信講座』第1号(昭和23年4月)〜終刊号の122号(昭和34年5月)までを、全11巻・全2回配本に分けて編集・復刻。今後、戦後の農村問題関係資料を復刻・刊行予定。シリーズ第1弾!

●各号、農業・社会・経済・家庭の分野の他、小説・詩・戯曲などの文芸作品も掲載。執筆者は、東京帝大系の学者や実務者など多数。また、一般受講生なども出稿。昭和20〜30年代にかけて、地方における農村学習文化運動がどのようにし行なわれたか、その運動史研究にとって最良の資料。今まで、存在は知られていたが、原本を所蔵している機関がほとんどなかった、いわば“幻の資料”である。今回の復刻によって初めて通覧することが可能となる。


〈主要目次(抄)〉

第1回配本

第1巻(第1号〜第8号/昭和23年4月〜昭和23年12月)
開校のことば(近藤康雄)/長野県の稲作[1](古島敏雄)/酸性土壌について(宮澤右忠)/青年と村政(岡部政裕)/はらのむし[農村医学第一講](若月俊一)/小説・逆もどり(樋口寛)/水温調査(渡辺成美)/耕地の共同管理(堀越久甫)/青年と選挙(丸山重綱)/長野県の農業はどう進むか(松澤盛茂)/水稲の直播栽培(渡辺成美)/農村の胃腸病[農村医学第四講](若月俊一)/青年と農業協同組合(八木林二)/農業労働―婦人労働について(堀越久甫)/誘蛾燈―親と子の問題(堀越久甫)/長野県の果樹栽培(葦澤正義)/農家と税金(堀越久甫)
第2巻(第9号〜第15号/昭和24年2月〜昭和24年12月)
作物と気候 冬と作物(渡辺成美)/村落の変遷 手工業と村落(平沢清人)/青年と公民館(八木林二)/農村に必要な家庭薬[農村医学第九講](若月俊一)/青年と人生―Y君への手紙(竹内良和)/新らしい生活のために(藤巻幸造)/農業の問題(渡辺成美)/農村と結核[農村医学第十一講](若月俊一)/養蚕の基本問題(酒井積)/土地制度改革の意義(島田武雄)/味噌は娘が作れ(倉沢美佐雄)/何が経営を支配するか(松沢盛茂)/新しい衣生活へ(宮川りく)/小説・求めあう者たち(樋口寛)/畜産を発展させるには(玉井袈裟雄)
第3巻(第16号〜第26号/昭和25年1月〜昭和25年12月)
水害は人間がつくる―水利の問題(平沢清人)/農家の暖房(吉田かつえ)/新聞は真実を報道するか(料須平八)/台所の改善(竹松敏雄)/ゆたかな生活のために(森山悠)/農繁期の保健について(藤巻幸造)/小説・早苗(高杉幹夫)/改良かまどのつき方(竹松敏雄)/戯曲・水害のあと(牧積兒)/演劇と村の生活(無署名)
第4巻(第27号〜第36号/昭和26年1月〜昭和26年12月)
村を調べましょう―村のすがた(堀越久甫)/小説・わかれ道(森山悠)/長野県の稲作(岡部善次郎)/民族主義と民衆主義(竹内良和)/失敗した理想選挙―K村Mグループ(M)/協同組合への反省(大塚俊雄)/小説・みずあらい(毛利優)/電気料金値上(無署名)/蚕糸業のはなし(島田武雄)/麦の性質と播種の時期(渡辺成美)/映画の見方(近藤淑人)/麦と肥料(渡辺成美)/嫁入り道具(中山たけ子)/公民館と青年団(Y・K)
第5巻(第37号〜第48号/昭和27年1月〜昭和27年12月) 異性間の友情について(花田奎二)/みかんの経済学(大塚俊雄)/青年男女の純ケツについて(若月俊一)/農繁期と副業(秋山四郎)/村のおじぎ(丸山重綱)/シミリンゴの話―自然的災害と農業(大塚俊雄)/農業手形のなはし(荻原昭二)/小説・土の底から(松橋制雄)/やさしい協同組合論(大塚俊雄)/平和論をめぐって(島田武雄)/楽しきかな青年団(水元一)/農業と水(渡辺成美)/売れない仔豚(上原吉徳)/“防空演習”再登場(無署名)/ある会合、ある青年(森山悠)/結婚と労働(W)/小説・岩魚[いわな](森山悠)/ちいさい善意(島田武雄)/酪農会社と農民(T)/農業技術この一年(渡辺成美)


第2回配本

第6巻(第49号〜第60号/昭和28年1月〜昭和28年12月)
農村の青年にのぞむ(小川未明ほか)/明日をよぶ女性(島田武雄)/土と肥料(塩川友康)/小説・御祝儀(森山悠)/私の農業(今村信夫)/お宮の寄附とおれたちの青年団(伊藤信一)/どこの村にもある話(大塚俊雄)/新しい技術(渡辺成美)/小説・てのひら小説集(森山悠)/俺たちの次・三男対策(岩村朗)/黒沢式の稲作り(宮沢信夫)/短歌と生活(今井嘉彦)/ふたつの顔(葉山袈裟樹)/二反百姓の記(小林国雄)/麦まきの適期その他(塩川友康)/生活のくふう(香川清志)/凶作と農家経営(大塚俊雄)/父の生活と意見(葉山袈裟樹)/凶作対策と供米対策(野本誠也)
第7巻(第61号〜第72号/昭和29年1月〜昭和29年12月)
農業の計画の立て方(小林節夫)/農家の生活調査(香川清志)/貧農の乳牛[私の農業](金井志郎)/娘の出稼ぎと男の土方(花田奎二)/和裁の先生(高木和代)/ひとつの縁談(松田奎吾)/正しく生きるという意欲(島田武雄)/戯曲・れい子(今井嘉彦)/息子と母親(葉山袈裟樹)/わが家の有畜農業の反省(長沢安夫)/母の読書会(清水英雄)/私の経営とヤロビ農業(湯本利夫)/結婚改善(竹村一夫)/小説・湖のほとりで(島崎得也)/町村合併をめぐる問題(大塚俊雄)/邦サの嫁さがし(森山悠)
第8巻(第73号〜第84号/昭和30年1月〜昭和30年12月)
おれたちの農業問題(無署名)/生活改善と私の父(宮沢増幸)/小説・再会(葉山袈裟樹)/「農業研究連絡懇談会」の報告(大塚俊雄)/友への手紙―追肥のもんだい(酒井健一)/柿の実の黄にそまるころ(小林節夫)/表通りと裏通り(葉山袈裟樹)/青年と生活(島田武雄)/詩・地ならし(矢凪也左志)/はくさいの安売り(土屋祐一)/稲の坪刈りの話(U[技術部])
第9巻(第85号〜第96号/昭和31年1月〜昭和31年12月)
青年団運動の展望(島田武雄)/青年運動と農村経済(大塚俊雄)/雪の夜の恋愛論(葉山袈裟樹)/農業団体の話(大塚俊雄)/リンゴの樹―剪定から消毒まで(KR[技術部])/小説・風のある日(寺島義郎)/「生活をみつめる」ということ(島田武雄)/特集・母の生活記録(無署名)/農村と村のしくみ(渡辺成美)/やってみようか―モグラ組合のこと(葉山袈裟樹)/農協を農民のものとするために(大塚俊雄)/リンゴ新種の動き(栗山茂樹)/男の家庭科(葉山袈裟樹)/小説・敬ちゃん(花田奎二)
第10巻(第97号〜第108号/昭和32年1月〜昭和32年12月) グループ活動と青年運動(島田武雄)/豚買いは朝早く来るという話(大塚俊雄)/農村と女性(葉山袈裟樹)/「結婚」と「農業経営」(渡辺成美)/「何」を「どう」詠むか(岡部政裕)/もう一歩前進するために(竹内良知)/仕事の歌(葉山袈裟樹)/耕転機商売二十日間(金倉良一)/生活記録 三つの問題点(島田武雄)/婦人会新民話の巻(須藤克三)/村人の知恵(葉山袈裟樹)/個人出荷と共同出荷(久森則男)/この冬に何をしようかIK君の場合(無署名)/農村の中の新しい階層(大塚俊雄)
第11巻(第109号〜第122号/昭和33年1月〜昭和34年5月)

近代農民への道―オチャラカポンの理論づけ(大塚俊雄)/嫁さんとの話し合い(伊藤敏雄)/村の話題(葉山袈裟樹)/兎を飼った青年団―三つの実例から(無署名)/嫁と姑・母と女(葉山袈裟樹)/新しい仲間を育てよう(無署名[会員])/科学技術をわれらの手に(葉山袈裟樹)/明日への青年団講座(島田武雄)/農業の近代化と農業法人(大塚俊雄)/都市近郊の畜産経営から(小川政則)/おれは農機具屋(寺島義郎)/農業と選挙―主人になった青年たち(葉山袈裟樹)/小説・暴動(増沢正博)

別冊/解説(笹川孝一)

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