イギリス人名資料事典

編集責任:マイク・モラスキー
全16巻・B5判・上製・総約8,350ページ(各巻平均約520ページ)
揃本体:471,000円+税
4-8205-9894-5
2004年11月刊

I 全5巻
本体:166,000円+税
4-8205-9895-3

II  全6巻
本体:168,000円+税
4-8205-9901-1

III  全5巻
本体:137,000円+税
4-8205-9908-9


<特色>

●本集成は19世紀イギリスで刊行された人名事典及び資料を厳選して収録した。
●「総合」、「芸術」、「地域」の3つのカテゴリーによる構成が、多彩な研究分野のニーズに応える。
●本集成は19世紀までの基本的な人名を収録。Dictionary of National Biography(DNB)には未掲載の人名も網羅。DNBとの併用に最適。

<内容>

第1-3巻
The history of the worthies of England
by Thomas Fullers(1608-1661)
1840.(London, Thomas Tegg)

「イギリス名士事典」ともいえる本資料は、1662〜1840年という幅広い時代を対象する。。聖職者、地主、軍人、役人などをCounty(地区)ごとに記述。更に欠くCountyの地理、歴史に関する短いエッセイを収録し、読み物としての魅力を併せもつ。(各巻平均約585頁)

第4巻
Biographia juridica. Abiographical dictionary of the judges of England from the conquest to the present time , 1066-1870
by Edward Foss()1787-1870)
1870.(London , Jhon Murray)

「英国法曹界人名辞典」にあたる本書は、11世紀から19世紀に法曹界で活躍した約1600名を紹介。変遷する英国政治形態に対応する、各時代の法廷の特徴を描き出す

第5巻
British female biography,being select memoirs of pious ladies in various ranks of public and private life.
by Thomas Timpson
1846(London , Aylott and Jones)

55名の女性を対象とする。人名辞典というよりは、むしろ伝記集成である。良家の子女の情操教育w企画した編纂であり、ヴィクトリア朝当時の一般的な女性観をうかがう格好の資料。当時、「敬虔さ」は重要な徳目であった。(395頁)

第6巻
British musical biography : a dictionary of musical artists,
authors and composers, born in Britain and its colonies.
by James Duff Brown(1862-1914)
1897 . (Birmingham , s. s. Statton,Ltd.,)

あえて英国の音楽家にその対象を限定し、それによって大英帝国の植民地、保護領などの広範な音楽家を可能な限り収録。「英国の音楽家」に商店を絞った上で4000名を越え、人名を網羅する良心的な編集。(470頁)

第7巻
Adictionary of artists of the England School: painters, sculptors, architects,engravers and ornamentists; with notices of theirlives and works.
by Samuel Redgrave(1802-1876)
1878.(London, George Bell abd Sons)

芸術家人名辞典とはいっても、その射程とする範囲は広い。画家、版画家、彫刻家、建築家、装飾家など、芸術作品の創造に携わった人々を網羅する。19世紀に視座をおき、英国美術界を概観する上で不可欠の人名資料である(484頁)

第8-9巻
The dramatic mirror: containing the history of the stage, from the earliest period to the present time; including a biographical and critical account of all the dramati writers, from 1660; and also of the most distinguished performers, from thedays of Shakespeare to 1970;and a history of the country theatres, in England, lreland, and Scotland.Embellished with seventeen elegant engrabings.
by Thomas Gililand
1808.(London , B. McMillan)

17世紀中葉から19世紀初頭までの、俳優、女優、そして劇作家など多様な演劇人を包含する。そこには演劇、地方劇場についてのエッセイも添えられ、約150年間の演劇史をも俯瞰する。様々な要素がコンパクトにまとまる、本集成白眉の資料。(各巻平均約511頁)

第10巻
A Biograohical dictionary of the living authors of Great Britain andIreland; comrising literary memoirs and Anecdotes of their lives; and a chronological register of theirpublications, with the number of editions printed; including notices of some foreign writers whose works have been occasionally published in England.
by William Upcott(1779-1845)
1816.(London, Henry Colburn)

当時存命の文学者に関する、簡潔かつ正確な略歴、完璧な著作リストの掲載を目指して募集したという。この時点まで、文学者についての信頼に足る時点が存在しなかった事、この時点が満を期してたものであることが、前書きからも伺われる。エポックメイキングな文学者人名辞典。(449頁)

第11巻
Chronicles of hte Tombs; aselet cllection of epitaphs, preceded by an essay on epitaphs and other monumental inscriptions, with incidental observations on sepulchral antiquities.
by Thomas Joseph Pettigrew(1799-1865)
1864.(London, Bell & Daldy)

英国を中心とした各地の碑文を再構成した「墓碑銘年代記」である。人名辞典的なデータに併せ、移植の「読み物」としての喜びを与えてくれる書。1857年初版の復刻版。「ばかばかしい碑文」、「大言壮語の碑文」などユーモアを織り交ぜているが、まじめな研究書である。19世紀英国の博物学的な関心が開花した、興味深い資料といえる。(529頁)

第12巻
The poets of Ireland : a biographical dictionary with bibliographical particulars.
by Daid James O' Donoghue(1866-1917)
1892-3(London, The author)

編者によると本書刊行時まで、アイルランドにはまとまった文学者人名辞典が存在しなかった。「詩人事典」としているが、当時のアイルランド作家・劇作家を網羅し、他の事典にはみられない人物を多数収録する。簡潔だが専門的な記述が特徴。(265頁)

第13-14巻
Biographia Hibernica. a biographical dictionary ofthe worthies of Ireland, from the earliest period to the present time.
by Richard Ryan(1796-1849)

1821.(London, Jhon Warren)

本書はアイルランド文化の黎明期から、19世紀当時までの広範な時代・人物を対象とする労作である。名人物への圧倒的な情報量、アイルランド人に対する著者自身の激しい思い。そこでは他の資料からは得られない、アイルランドの「名士」に関する独特の知見を発見されられるだろう。(各巻平均約577頁)

第15巻
Enwogion Cymru. A biographical dictionary of eminent Welshmen, from the earliest times to the present,and including every name connected with the ancient history of Wales.
by Rovert Williams (1810-1881)
1852.(Llandovery, William Rees etc.)

聖人、牧師、部族長<chieftain>、詩人、学者、作曲家、翻訳家等、幅広い人物を対象としている。簡潔な記述により多くの人物を収録した本書は、英本国の人名辞典類には記載されていないウェールズ人達を網羅している。(567頁)

第16巻
Biographia Scotica; or Scottish biographical dictionary;
containing ashort account of the lives and writings of the most eminent persons and remarkable characters, natives of Scotland , from the earliest ages ti teh present time.
by Jhon Stark
1805.(Edinburgh, Arch. ConStable and co.,)

スコットランドの果たした役割は、英国史全体を俯瞰する上で避けることはできないだろう。同国の軍人、画家、弁護士、建築家等に関する、家系、学歴、職歴のまとまった記述。さらにスコットランド史上におけるその功績、位置付けが丁寧に紹介された基礎資料である。(428頁)

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