児童心理と精神衛生
名古屋恒彦 解説
全5巻・A5判・上製・総約3,000頁
本体:120,000円+税
4-284-30074-1 NDC 378 .031
2006年6月刊

〈底本〉
『児童心理と精神衛生』
第1巻第1号〜第5巻第6号(1950年5月〜1956年5月)
(特殊教育研究連盟・全日本特殊教育研究連盟編 牧書店発行)
※1953年2月に特殊教育研究連盟から全日本特殊教育研究連盟へと改組。

< 特色>

●三木安正、小杉長平、杉田裕らを中心に結成された「特殊教育研究連盟」(現 全日本特別支援教育研究連盟)の機関誌であった『児童心理と精神衛生』第1巻第1号(1950年5月)から第5巻第6号(1956年5月)まで、全30号を完全復刻。
継続誌『特別支援教育研究』の原点として、戦後直後の特殊教育を知る重要資料!

●教育・福祉関連の研究者のみならず、関連分野の精神医学者・心理学者などをはじめ、専門家、実践家、現場の教師など多彩な執筆陣!

浅賀ふさ、東 洋、井坂行男、石井哲夫、糸賀一雄、牛島義友、大井清吉、狩野広之、倉橋惣三、古賀行義、小杉長平、近藤益雄、近藤原理、佐治守夫、城戸幡太郎、杉田 裕、外林大作、高木四郎、玉井収介、詫摩武俊、田村一二、辻村泰男、津守 眞、徳永寅雄、早坂泰次郎、正木 正、松本金寿、丸岡秀子、三木安正、宮原誠一、山口 薫 ほか多数


●各地の実践記録や時節に応じた座談会、海外の研究動向など草創期の戦後特殊教育の「実情」と「実践」を伝える有益な論稿群!

●資料的価値を考察できるよう、第1巻巻頭に名古屋恒彦による解説を付す。


< 収録主要論文>

第1巻(第1号〜第6号) 1950年5月〜1951年5月

適応教育の限界
精神薄弱教育の系譜
随筆 そらまめとかたぱん
教育に於ける精神衛生
児童福祉の問題
精神遅滞児特別学級日記抄
随筆 石井亮一先生のこと
兵庫県における特殊学級の状況
精神医学の新らしい流れ
聾児の要求水準に関する研究
「みどり組の記録」から
ケース・ワークとグループ・ワーク
子供と社会
児童相談所のあり方
怠惰児の実験的研究
突飛な行動と性的いたずら
学級経営と精神衛生
精神衛生からみた教師生活
肢体不自由児教育の諸問題
成熟について
聾児の精神的発達に関する実験的研究 
精神薄弱児の再行動作
数の発達について
問題児研究を中核とする精神衛生指導 
養護学級指導の実際

城戸幡太郎
外林大作
田村一二
正木 正
糸賀一雄
橋本なつえ
倉橋惣三
高下愛二
県田克躬
中村秀
近藤益雄
早坂泰次郎
宮原誠一
浅賀ふさ
杉渓一言
高木四郎
三木安正
堀内敏夫
松本保平
牛島義友
藤田博正
詫摩武俊
山口薫
安土京二郎
小松原澄江


第2巻(第7号〜第12号)1951年7月〜1952年7月

知能と適性
優秀児と劣等児の要求水準
精神遅滞児の遊びと社会性
第五回青少年白亜館会議と異常児の問題
臨床心理の問題としてのフラストレーション
精神薄弱女児における運動機能の訓練について
臨床心理学とその隣接科学
人間の条件反応
北欧諸国における児童相談所
聾学校に於ける感覚訓練
精神薄弱児における再生・再認の機別
精神薄弱児の性格治療について
ろう者の職業適性について
学業不振児
精神薄弱児施設の問題
集団活動の運営法とモチベーション
全国小中学校特殊教育研究協議会概況
智能検査成績と学業評点とのづれについて
特殊児童の社会的生活能力の研究
自由学級担任の一ヶ年
アメリカの精神遅滞児教育

古賀行義
中島力
川本克己
井坂行男
橘覚勝
中村良子
秋山誠一郎
古武彌正
三宅守一
松沢豪
安倍北夫
今居忠
倉橋克
高木四郎
辻村泰男
大田久雄・水原泰介
村田幸一
中村陽吉
斉藤義夫
和田精
木村謙二

座談会…青少年不良化問題を診る(健康社会建設協議会) 
座談会…普通学級における遅滞児の問題


第3巻(第13号〜第18号)1952年9月〜1953年11月

矯正心理学の進路
児童を通じてみた家庭の力動的構造に関する研究
社会性発達テストについて
聾生徒の適性と適職
手をつなぐ親たち
精神薄弱の診断の問題
知能と学力との関係について
学業不振児の職業興味
特殊学級経営の困難をどのように打開したらよいか 
精神遅滞児M・Tの伸長記録
特殊な環境下での長期欠席児の問題
特殊学級素描
遅滞児の学習指導における紙芝居の効果的利用
ロールシャッハ・テストについて
精神薄弱児の人格診断について
特殊学級報告抄
心理的飽和に及ぼす社会的影響について
家庭での育て方と幼児のパーソナリティ
あざみ寮の記
パーソナリティと知覚
墨田区精神遅滞児調査報告抄
ろう幼児の行動観察

山根清道
辻正三
倉石精一
森一司
江木武彦
西谷三四郎
赤松晴夫
北野栄正
近藤益雄
角恒子
佐治守夫・玉井収介
藤波高
西條正晴
村上英治・山口薫
野本道
塩原美惠子
守屋健
井田薫子・永原泰介
糸賀一雄
東 洋
杉田裕
荒川勇


第4巻(第19号〜第24号)1953年12月〜1955年3月

精神薄弱児の集団生活と生産就職問題
アメリカの精神薄弱児施設
特殊教育の教員養成について
アメリカの児童心理学の傾向
京都市精神遅滞児学級に対する第二回精神医学的調査の報告 
精神薄弱児の特性
ドイツの精神薄弱施設を見て
幼児の社会的成熟に関する研究
家庭での育て方と幼児の性格
おくれた子どもの表現活動
特殊学級についての父兄と生徒の意見
精神薄弱児の職業問題に関する調査
ろう児童の知能発達について
精神薄弱児の言語障害調査
社会階級と子供の扱い方及びその影響との関係
ソビエトの特殊教育
児童の物活論について
ろう者の社会適応性について
精神薄弱児の言語指導
精神薄弱児の学習効果と社会的適応性の比較
保育所を対象とした障害児

池田太郎
樋口幸吉
杉田裕
津守眞
逸見武光
神谷映子
児玉俊夫
玉井収介
藤尾初穂・矢吹愛子
近藤原理
石井孝司
狩野広之
佐藤昭一
小林隅雄
津守眞
山本五郎
久芳忠俊
小川再治
入江良子・保恵美子
沢田幸行
本間知之

座談会…特殊学級対象児童の限界とその判別
座談会…特殊学級復興


第5巻(第25号〜第30号)1955年6月〜1956年5月

児童の絵に対する態度の一考察
特殊学級卒業生転校生の状況
ろう学校における教科書使用状況
読書遅滞児の心理治療
思春期の精薄女子の取扱いについて
精薄児と音楽
精神薄弱児の処遇に関与する諸施設の実態調査
精神遅滞児の作業技術的適応について
精神薄弱児の版画指導
精神薄弱児施設の概況と児童の適応状況
精神薄弱者の就業しうる作業可能範囲についての一試案 
米国の精薄施設を見て
夏休み中に於ける精薄児の遊びの調査
学校教育法成立の前後
ろう幼児の遊戯集団の観察
養護学級の歩み
教護院に於ける集団除草作業の指導について
視覚障害児用ヴァインランド社会成熟度検査について

菊池てい子
木野孝雄
荒川勇
久芳忠俊
喜多千寿子
天羽博夫・渡辺菊雄
三木安正
望月勝久
川崎昂
三木安正
狩野広之
柳崎達一
熊谷吏希子
坂元彦太郎
小川再治
渡辺タマ
高原有年
佐藤泰正

座談会…日本の特殊学級
座談会…北海道の特殊教育
座談会…宮城県の特殊教育
座談会…九州の特殊教育
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