片上伸全集 
   
  紅野敏郎 解説
  本体:40000円+税
  全3巻・A5判・上製・総1320頁
  1997年3月刊
  ISBN4-8205-8169-4 NDC904
   
   
《底本》
「片上伸全集」(砂子屋書房・昭和13年〜昭和14年)

文学における社会性と階級性の必要性を論じ、 のちのプロレタリア文学者に指針を与えた評論家、 片上伸の模索と変貌の軌跡をたどる。

《主な収録内容》
<文芸評論>生みの力/告白と批評と創造と/排主観と無批判/現代の文学思潮/新興文学の意義/未解決の人生と自然主義/現実観の動揺/中間階級の文学/文学の読者の問題/イエーツ論/英国の自然派の系統/明治時代の文学思潮/文学運動の過程について/第三階級勃興当時の文学様式/文芸批評の権威/文学の知的考察/文学方法論の問題/自己の生命の表現/生活の芸術化/俳優の主観性/似而非バザロフ/ディオニソズとアポロ/田山花袋氏の自然主義/文科の本分/ロマンティシズムの精神 他
<ロシア文学研究諸論文>ロシヤ文学批評の起源/露西亜文学概論/トルストイの宗教的人生観/ドストイェフスキーに就いて/虐げられし人々/現代ロシヤ文学の印象/新時代の予感 他

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